年齢
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主な症状
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対処法
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10〜12歳
小学生 高学年
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奥の永久歯が内側あるいは外側に出てきた。
上の犬歯が外側にはみ出して出てきた(八重歯)。
全体的にデコボコの歯並び。(奥の乳歯はまだ数本残っている)
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さらに悪くなる場合が多いので、早めの受診をおすすめします。
顎が狭くて(小さくて)、歯が収まりきらないためデコボコした歯並びになっていると思われます。
よくあるご質問に、これから中学にかけて身長も伸びるので、狭い顎も広がり自然によくなるのでは?があります。残念ながら歯が収まる部分の顎の発育については、小学校の高学年の時代でほぼ終了してしまいます。
これらのデコボコが解消されるほど大きくはならないのです。この状態を放置しておくと、さらに悪くなる場合が多く見受けられます。
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前歯がかなり出て見える(出っ歯)。
普段口があいてしまう。
口を閉じようとすると口元がコワばってしまう。
夜いびきをかく。
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さらに悪くなる場合が多いので、早めの受診をおすすめします。
主な原因は、上記の「8〜9歳の項目」の中で、症状が「上の前歯が出ている(上の前歯4本は永久歯になっている)」の説明と同じになります。
つまり上顎が狭くて前歯がはみ出して出っ歯になっている場合と、上顎に比べ下顎全体が小さくて引っ込んでいるため上の前歯が出っ歯に見えてしまう場合です。
いずれの場合も悪化することが多く受診が必要です。
矯正を始めるいい時期です。
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前歯が反対咬合(奥の乳歯がまだ数本残っている)。
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さらに悪くなる場合が多いので、早めの受診をおすすめします。
ご注意:これから下顎全体の骨(歯並びに必要な骨のことではありません)が成長のピークを迎えます。放置すると下顎全体が異常な発育をしてしまい、受け口がさらに目立つようになる、あるいは三日月顎になる危険性があります。下顎は身長が伸びる骨と同じですから、身長が伸び盛りのこの時期は要注意なのです。
成長のピークの始まりは年齢的に女子の方が早く、男子は少し遅れて現れます。
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顔が左右非対称に見える。
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さらに悪くなる場合が多いので、早めの受診をおすすめします。
ご注意:これはもともとかみ合わせが原因していることが多いです。上顎と下顎が変形して成長してしまうため、顔が左右非対称に見える場合があります。特に下顎の成長のピークが始まる時期ですから悪化する危険性があります。要注意です。
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前歯にまだ乳歯が残っている。
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この時期に前歯の乳歯が残っているのは何か異常があることが多いので、受診が必要です。
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前歯は永久歯だが、まだ奥の乳歯がたくさん残っていて、なかなか永久歯に生え変わらない。
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以前に虫歯がひどく奥の一部の乳歯を抜いてしまった、乳歯の虫歯を治療しないでそのままにしていた、などがなく多くの乳歯が残っている場合はこのまま様子をみます。正常に生えかわる可能性が考えられます。
ただし奥の一部の乳歯を以前に抜歯をして、そのままにしてある、多くの乳歯を虫歯で治療した経験があるなどの場合は早めに受診して下さい。
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親からみて今は悪くなさそうに思うが、今後の歯並びや咬み合わせがなんとなく不安
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肉眼で前歯はある程度見えますが奥歯はよく見ることができません。確認の意味で受診されたらどうでしょうか。
この時期は普段よく見えない奥歯の永久歯が生えかわりますから、正常かどうかの説明も受けられます。
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