歯の矯正をいつ始めるかについて

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矯正開始の目安

永久歯が生えそろってから矯正を始める?は昔の考え方。
症状にもよりますが今は簡単な器具を使い、もう少し早くからアプローチしていきます。

子どもの矯正治療の開始時期

小学生のお子様は、症状により始める時期が違います

小学生のお子様の場合、矯正を始める最適な時期は「○○才の時が一番いい」と決めることはできません。 年齢ではなく「症状により始める最適時期が違う」ということになります。なぜでしょうか?

一度、同級生のお友達のお口の中を見せてもらってください。 身長や体重が違うように、同じ年齢でも歯の生え変わりのスピード(乳歯と永久歯の数)、 歯の大きさや形、前歯の咬み合わせの状態…などに違いがあるのに気づかれると思います。さらに横顔もよく見て下さい。 顎の輪郭も様々で、口元の出っ張り感もかなり差があるはずです。

歯の大きさだけでなく歯が収まっている顎の大きさや形は、お子様の歯並びや咬み合わせに深く関係しています。それらにアンバランスが生じるといろいろなタイプの不正咬合が現れるのです。
ですから年齢で始める時期を考えるのではなく、歯の生え変わりのスピードや顎の発達発育具合、症状なども考慮して適切な時期を判断していきます。

未就学児のお子様は、下記のリンクの一覧表を参照して下さい。

開始時期の目安一覧表
(子供~大人)

小さなお子様の負担を考え、特別な症状を除いてはあまり早くから治療を行っていません。何でも早くから始めればいいとは限りません。適切な開始時期まで様子を見ることも大事です。

小学生で早めに始めた方が
いい症状とは?

次の項目にあてはまる方は、低学年の内に一度受診されることをお薦めします。

  • 永久歯の前歯が曲がって生えてきた。
    真ん中の歯(1番目の前歯)が少し曲がって生えてきた場合はすぐに受診ではなく、その隣の2番目の歯が生えてくるまで様子を見ます。もし2番目の前歯が曲がって生えてきた、あるいは内側から生えてきた場合は受診が必要です。
  • いつも口を開けている。鼻よりも口で呼吸してしまう。
  • 特に「サ行」や「タ行」の発音が不明瞭で、よく聴き取れない。
  • 同級生に比べ、歯のサイズが非常に大きい場合。
  • 乳歯の虫歯がひどく、早い時期に何本か抜歯したことがある(特に奥歯の乳歯)。
  • 顔を正面から見て、顎が左右のどちらかに曲がって見える。
  • 横顔を見て下顎が長い(受け口)、逆に下顎が引っ込んでいて、出っ歯に見える。
  • 家族に反対咬合や出っ歯の人が多い場合。
  • 夜毎晩「いびき」をかく。

小学生の方で矯正治療が
必要かどうかを知るには?
もし必要な場合、始める最適な
時期を知るには?

一度受診されることが確実です。

将来矯正治療が必要と思われる方で、まだ始めるのに早すぎる方は年に1~2度、定期検診にお越しいただき、開始するのに適切な時期がきましたらお知らせしております。

また症状によっては自然に治る場合もありますから、すぐに治療を行わず経過をみる場合もあります。

忙しくてなかなか来院できない方は

≪開始時期の目安一覧表(子供~大人)≫を参照して下さい。
症状別に矯正を開始する時期が書かれています。あくまで目安ですが参考にされて下さい。

中学生~高校生の方へ

まだ身長も伸びる時期ですが、歯が収まっている顎の骨の成長は小学生の時代にほぼ終了していますから、今の症状が自然に良くなっていく可能性は低く、さらに悪くなっていく危険があります。いつでも矯正治療は可能ですが、学校のこと、部活のこと、習い事など…いろいろ忙しいと思います。
しかし矯正の通院は月に一度ですからそれほど時間的な負担にはならないと思いますが、ある程度の治療期間は必要となります。 また受験のシーズンは、個々の患者さんに合わせて負担にならないような調整もしています。

忙しい時期ですが歯も大切です。きれいな歯並びや口元、物がよく食べられ、将来素敵な笑顔で社会に出られるよう頑張ってみませんか!

大人の矯正治療の開始時期

大人の方へ

現在のアメリカでは、子供の時代に歯の矯正ができなかった方が、大人になってから始めるケースが非常に多くなっています。 大人でも十分に治療が可能で、矯正治療のメリットを分かっていらっしゃるからだと思います。

大きなメリット

さて、日本ではよく治療を始める前に「もう少し早く来ればよかったのですか?」といった質問を受けることがあります。 私はその場合「何歳になられても矯正治療は十分に可能です」とお答えします。
しかし同じような症状で大人と子供を比較すると、やはり大人の方が歯の動きが遅いので治療期間は少し長くなります。 人生百年の時代と言われています。ゆったりとした気持ちで治療に臨まれたほうがストレスも少なく、よい結果になると思います。
*なお、歯周病がある場合は一般歯科にてその処置が終了してから、矯正治療へと進んでいきます。

大人の場合、何かデメリットはありますか?

大人の患者さんは最初かなり不安をお持ちになる様子です。 私自身も26歳の時、2年半かけて矯正治療を受けた経験者ですからその気持ちはよく分かります。 あえて子供と比較してディメリットを挙げれば以下のものがあります。

大人になるに従い顎の骨はだんだん固くなっていきますので、歯の動きが少し遅くなるため治療期間が子供よりは長くなる。

歯を抜いて矯正する可能性が高くなる(歯が収まるべき顎の骨が狭いまま成長が終わっているなど)。
大人のメリットもあります!

ご自身で治そうという意識をお持ちですから治療に協力的な方が多いです。 歯が正しい位置に動いていく様子に興味が増し、より積極的になられスムースに治療が進みます。 これらが満足のいく結果につながっていると思います。


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