埋伏歯
埋伏歯の矯正治療(骨の中に埋まっていて出てこれない歯の治療

レントゲン写真をみると、右上の犬歯(黄色の矢印部)が横向きに埋まっていて、自然には出てこれない状態です。反対側の犬歯(緑の矢印部)は正常に出ています。

この黄色の部分に犬歯が埋まっています。

歯茎を少しだけ切除して、犬歯に小型の装置を付けて動かし始めます(部分麻酔をしますから痛くありません)

徐々に犬歯が出てきました

犬歯が歯列に収まりました

治療終了時:矯正治療が終了し埋まっていた犬歯が歯としての役割を果たすことができるようになりました。
この症例は埋まっている犬歯だけを矯正したのではなく、全体の歯並びや咬み合わせも治しています。
上の歯の裏側から見た写真

治療開始時

あらかじめ犬歯が収まるスペースを作っておきます

埋まっていた犬歯が徐々に出てきました

犬歯が歯列に収まりました

治療終了時

治療開始時

徐々に犬歯が動いて
きました(矢印部)

治療後、左右の犬歯が
同じ状態に
なって
いるのが分かります(矢印部)
主訴 | 右上の犬歯が生えてこない |
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症状 | 上顎右側犬歯の埋伏 |
治療内容 | 上顎にマルチブラケット装置を装着した後、口腔外科にて骨の中に埋まっている右上犬歯の歯冠部の歯肉を一部切除していただき矯正装置を付けた。弱い力で徐々に下方に動かしていった(牽引)。最終的に上下マルチブラケット装置により、全体の歯並びとかみ合わせを治療した。その後、上下に取り外しができる保定装置を用いて保定観察を行った。 |
年齢 | 14歳 女子 |
装置 | 歯の表側にブラケット装置 |
抜歯部位 | 抜歯した歯はない |
動的治療期間 | 2年4ヶ月 |
治療費 | 74万円 + 毎回の処置料(税別) |
リスク・副作用 | あまり深い位置に歯が埋まっていると、牽引出来ない場合がある。埋伏している歯の移動距離が長いと歯肉退縮や知覚過敏を起こすことがある。ブラッシングが不十分な場合、虫歯や歯肉炎を起こしやすい。 |