叢生(八重歯) - 抜歯 -
歯を抜いて治療した例
(前歯がデコボコ、八重歯 12歳 女児)
矯正治療のため抜歯が必要な場合、
必要でない場合?
現代人は歯が収まる顎の骨は小さく、逆に歯のサイズは大きいので中間の歯を抜歯して(間引きして)治療することがあります。しかし全ての患者さんが抜歯をしないと治らないわけではありません。歯を抜いて治療する、しなくて治療できる?その判断基準は?
このケースは前歯がデコボコしていて八重歯になっています。中間の歯を抜歯して治療した例です(12歳 女児)
▼同じような症状で、歯を抜かなくても治療できた例はこちら







詳しい治療内容




<抜歯をして治療をする理由>
精密検査の結果、上の歯は奥歯を後ろに引っ込めていく顎のスペースがなく、
また歯列も横に広げられないと判断しました(黄色の矢印)。
上下とも中間の歯を1本ずつ間引き(抜歯)して、その隙間を利用してデコボコした
歯並びを治していきました。



前から数えて4番目の歯(×印)を
抜歯して治療を開始



前から数えて3番目の歯(犬歯)を、
抜歯した場所に動かしていく



抜歯をした隙間を利用して全体の歯を
きれいに並べることができました。



狭い顎(小さい顎)に見合った歯の数に
なったので、きれいな歯並びと正しい
咬み合わせになりました。
*このケースは抜歯をしないと、
治りません。
主訴 | 前歯がデコボコしている。八重歯が気になる。 |
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症状 | 上下顎前歯部の叢生(デコボコ) |
治療内容 | 歯を1本も抜かず、マルチブラケット装置を用いて2年1ヵ月の動的治療を行った。その後、上下に取り外しができる保定装置を用いて保定観察を行った。 |
年齢 | 12歳 女子 |
装置 | 歯の表側にブラケット装置 |
抜歯部位 | 上下の左右第一小臼歯 |
動的治療期間 | 2年8ヶ月 |
治療費 | 72万円 + 毎回の処置料(税別) |
リスク・副作用 | 食事の際、固い食べ物が器具に強くぶつかると、歯から器具がはずれてしまうことがあります。器具が度々はずれると、歯は元の悪い位置にずれていきますので治療期間が長くなります。きちんと歯を磨く習慣をつけないと、虫歯や歯肉炎を起こしやすくなります。 |